憂国の口笛

ある夜。
晩酌。
テキトーにテレビ見ながら。
激論。
ごもっともな意見飛び交う。
でもそこだけでの話。
スッキリする瞬間、なくはないが、
そこで語られるだけでは何も変わらない。
段々オナニーを見せられている気分になってくる政治討論、というよりもバラエティー番組。
庶民は蚊帳の外で日本酒。
チャンネル変える。
音楽番組……というよりもこちらもバラエティー番組。
振り付け重視で楽器は二の次の人達。ん?コレ、バンドなのか?
どうでもいい歌詞。アタシにとっては。
でも、コレにココロ動かされている人もいるかもしれない、と思うと一概に「バカか?」とも言えない。
面白がる共演者。
その様全体が安っぽいコント。
観ているこちらが恥ずかしくなってきて、
テレビ消す。

当たり前だけど、時代は変わった。
当たり前だけど、年も取った。
いずれにせよ、「今」を見る目が昭和生まれのオッサンの目になっているのは確か。
だから……、なんだろうかね……
なんだか……、ね…。
地下鉄の中で、
ぼんやりそんな事を考えていると、
ふと「憂国の口笛」という曲が頭の中で鳴った。
QPod取り出してあらためて聴く。
染みる。
周りの音が聞こえないくらいにボリュームを上げると、
目の前に広がるホームを行き交う人達の様子とかが、自分「だけ」の映画のように見えてきて、
曲はさながらその主題歌。
なんか、凄く合っていた。

ちゃんとしなきゃ、だ。
ま、バンドマンがちゃんとしなきゃってのはかなりおかしなハナシではありますが…。
ちゃんとバカでなきゃ、か。
それも変か…。

あ、もう神無月ですわよ。
今年もあと三ヶ月、と言うと、光陰矢の如し感が増しますね。
で、今日の一言。
「昨日の暴風雨、凄まじかった。植木鉢、自転車吹っ飛ぶ当たり前。ニュースでは横転するトラックの姿も。近所の散歩道にある木が、割り箸をキレイに割れなかった時のような感じで裂けるように折れてるのを見てその猛威を感じずにいられませんでした。自然には誰も逆らえない。」